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2008年07月01日

コミュニティFMって、むずかしい・・・

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『コミュニティ・メディア―コミュニティFMが地域をつなぐ』金山智子、慶応大学出版会

全国的に、爆発的に普及しているコミュニティFMについて、網羅的に調査を行った極めて挑戦的意欲的な本である。コミュニティFMについて研究するならば、この本は必読書だろう。

しかし、いかんせん、読みづらいのである。

それは、方法論に問題があるように思う。

こういう調査研究は、普通は構成的面接法の手法を使う。そして、個々の事例を時間軸つまり縦軸でまとめると同時に、項目別の横軸でデータをまとめていく。しかし、この本は、横軸だけでまとめてある。

つまり、どういうことかというと、FM局の資本関係、行政との関係、防災、などの項目で、調査したコミュニティFM局のデータを串刺しにしてある。つまり、たくさんのFM局のデータを項目ごとに横軸でまとめてあるのだ。しかし、これだと、個々のFM局の発足から現在に至るまでの経緯や物語がわからない。

コミュニティFMはまだ歴史が浅い。だから、代表的なFM局に焦点を絞った縦軸的調査研究、つまり時間的な個別的FM局研究があったほうがわかりやすのではないかと思った。

縦軸と横軸があれば、この本はよかったと思った。

しかし、現在のところ、これだけの数のFM局を調査した本はないので、コミュニティFMを研究対象にするには、必読書であることに変わりはない。

読むのに苦労したので、読後感は複雑だが、研究する上で参考になったことは間違いない。

投稿者 matsuno : 2008年07月01日 23:14