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2008年05月18日

ジャーナリズムの英語

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村上吉男 2008 『国際ジャーナリストの英語術』 朝日新書

筆者の村上さんは、朝日新聞社の中では、チャーリー・村上と呼ばれていた記憶がある。日本を代表する国際ジャーナリストが書いた本。ロッキード事件の際に、コーチャンインタビューをスクープして日本のピューリッツア賞と言われる日本新聞協会賞を受賞している。

この本を読むと、彼の英語力の基礎は、米国留学で博士号取得にいたるまでの厳しいトレーニングにあることがわかる。この基礎が、やがて、アメリカ人よりも本格的な英語を使う日本人記者という評価につながっていったのだろう。博士号を取得して朝日新聞社に入社という経緯については初めて知った。

この本のおもしろさは、実際のジャーナリストとしての体験や、現代のメディアが抱える問題を織り交ぜながら、英語習得の技法が紹介されているところだろう。

情報操作である「スピン」の話や、大使館よりもジャーナリストを米国は重要視している話、さらにはコーチャン氏をどう口説き落としたのか、南部訛りとの格闘、「取材源の秘匿」をめぐる問題など、実践的な話がたくさん出てきておもしろい。

しかし、途中からかなり難しくなる。第4章の「英語の品格」ともなると、難しい英単語が出てくる。ここで、急に教科書的になって挫折しそうになるかもしれない。and, but, soなどの英語をどう品格のある英語に置き換えて話すのかということ。品格のある単語集「英字新聞が読めるようになる200単語」が付録についているが、悲しいかな4分の1ぐらいがわからなかった。「俺は、何年英語をやっているのか」という自己嫌悪にまた陥った(自己嫌悪は成長のエネルギーだ、と思い直す)。

後半に行くに従って、読みごたえのある英語の実践的教科書になっている。英語は、やはり、地道にコツコツやっていくしかないと痛感した。

英語教師から間違った発音を教えられてしまう日本の現状は、なんとかすべきだとつくづく思う。私は米国留学中に、単語の発音がまったく違うことになんども驚いた。小さいときに、発音だけは習得したほうがいいと思う。大学以降だと、発音を矯正するのはかなり難しいような気がする。

投稿者 matsuno : 2008年05月18日 14:47