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2008年05月27日

「オットーと呼ばれる日本人」とは

ゾルゲ事件で逮捕・絞首刑になった元朝日新聞記者で、近衛内閣のブレインだった尾崎秀実は、オットーと呼ばれる日本人だった。芝居からも、尾崎がかなりのインテリだったことがわかる。

尾崎のスパイ行為は、日本が戦争で崩壊する前に、日本を救うためにやったことである-それを前提に物語は展開していく。

尾崎が、ゾルゲのインターナショナルな発想に対し、あくまで日本民族であるというナショナルな考えを捨てないところが面白い。

驚いたのは、尾崎が関東軍参謀だった石原莞爾の主張に同調する意見をもち、一度会ってみたいと話すところだ。

芝居は言葉だ、とつくづく感じる。動きが余りなく、言葉のやりとりで物語が展開していく。
映画とはまったく違う。
メディアでいうと、芝居は新聞みたいなものだ。

投稿者 matsuno : 22:07

2008年05月18日

ジャーナリズムの英語

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村上吉男 2008 『国際ジャーナリストの英語術』 朝日新書

筆者の村上さんは、朝日新聞社の中では、チャーリー・村上と呼ばれていた記憶がある。日本を代表する国際ジャーナリストが書いた本。ロッキード事件の際に、コーチャンインタビューをスクープして日本のピューリッツア賞と言われる日本新聞協会賞を受賞している。

この本を読むと、彼の英語力の基礎は、米国留学で博士号取得にいたるまでの厳しいトレーニングにあることがわかる。この基礎が、やがて、アメリカ人よりも本格的な英語を使う日本人記者という評価につながっていったのだろう。博士号を取得して朝日新聞社に入社という経緯については初めて知った。

この本のおもしろさは、実際のジャーナリストとしての体験や、現代のメディアが抱える問題を織り交ぜながら、英語習得の技法が紹介されているところだろう。

情報操作である「スピン」の話や、大使館よりもジャーナリストを米国は重要視している話、さらにはコーチャン氏をどう口説き落としたのか、南部訛りとの格闘、「取材源の秘匿」をめぐる問題など、実践的な話がたくさん出てきておもしろい。

しかし、途中からかなり難しくなる。第4章の「英語の品格」ともなると、難しい英単語が出てくる。ここで、急に教科書的になって挫折しそうになるかもしれない。and, but, soなどの英語をどう品格のある英語に置き換えて話すのかということ。品格のある単語集「英字新聞が読めるようになる200単語」が付録についているが、悲しいかな4分の1ぐらいがわからなかった。「俺は、何年英語をやっているのか」という自己嫌悪にまた陥った(自己嫌悪は成長のエネルギーだ、と思い直す)。

後半に行くに従って、読みごたえのある英語の実践的教科書になっている。英語は、やはり、地道にコツコツやっていくしかないと痛感した。

英語教師から間違った発音を教えられてしまう日本の現状は、なんとかすべきだとつくづく思う。私は米国留学中に、単語の発音がまったく違うことになんども驚いた。小さいときに、発音だけは習得したほうがいいと思う。大学以降だと、発音を矯正するのはかなり難しいような気がする。

投稿者 matsuno : 14:47

2008年05月11日

「テレビ進化論」という本の混迷

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境 真良 2008 『テレビ進化論』 講談社現代新書

「テレビ進化論」という本が出た。表題につられて買った。しかし、うーん、面白い指摘もあれば、よくわからないところもある・・・。

大ヒットした「ウェブ進化論」の次を狙ったのだろうが、この本は、ごれまでの議論をまとめただけで、「ウェブ進化論」ほど、インパクトがない。しかし、それはしょうがないのかもしれない。

テレビ業界の人で、この本を買って読んだ人は多いと思うが、「だから何なんだ!」と言いたくなった人は多いだろう。要するに、論の展開も、結論も混迷している、というより、混迷せざるをえないようにも思える。それだけ、テレビの将来はわからないのである。

この本の良いところは、1,2,3章まで。「放送と通信の融合」がなぜうまくいかないのかについて、総務省と文化庁の対立問題を判りやすく説明している。ついでに、経済産業省のスタンスもわかる。ただ、このあたりは、日経新聞を読んでいれば、大体わかるし、テレビ業界の人にとっては常識である。初めて勉強する人には、わかりやすいかもしれない。

テレビ局の強さの秘訣が、「流通」を抑えている点である、という指摘は面白い。番組制作の現場にいた人間にとっては、うなづける指摘である。

テレビ業界の人たちが知りたいと欲しているのは、この著者が設定した「次のテレビ」と「テレビの次」の部分であろう。しかし、これが、混迷しているのである。これまで新聞報道されてきたり、業界内(広告代理店も含め)で言われてきたトピックスはどんどん出てくるが、明確な方向性が示されていない。まあ、それは無理な話だとは思うのだが・・・。

実際、テレビがどうなるのかは、誰にもわからないし、わかりにくい。コンテンツが勝負だというのだけはわかるし、流通を抑えることも大事だということもわかる。しかし、デジタル時代は、流通経路も様々だし、著作権もいまのままだと流通しにくい。広告費には限界があるので、販売促進費までとりこめないかという指摘もかなり前からなされてきた。コンテンツの有料配信だけではなく、コンテンツ配信は無料で広告で収入を狙う方式もすでになされてきている。しかし、どれもはっきりはわからない。

テレビのOSともいえるアクトビラにも期待がかかっているが、本当にそれがうまくいくのかどうか・・・。

そんなことは、まだ誰にもわからない。だから、この本も後半から、可能性の記述と著作権の不備の指摘に終始して、結局、何がいいたいのかわかりにくく感じる。後半部分から、非常に読みづらくなるというのが、率直な感想である。現時点でのトピックスの整理という点では、意味があるのだが…。

また、ギョーカイ関係者、特にテレビ局関係者が、違和感を感じる可能性もある。

それはなぜかというと、「ギョーカイ」に問題があると言いつつ、「ギョーカイ」を評価するというダブルバインドな表現があること。そして、もっとも問題なのは、コンテンツが血と汗の結晶であり、人海戦術で作られているという視点が欠落している点。別の言葉でいえば、番組制作や映像作品制作は、かなり訓練をつまなければできない分野であるという認識がないこと。

コンテンツを、何か工場のベルトコンベアーのように、ボタンを押せば大量生産されるもののように考えているのではないかと感じた。同様の考え方の違いは、ライブドアとフジテレビ、楽天とTBSの問題でも見られたものである。

Web2.0でいうUGCと、プロが制作するコンテンツとは、かなり意味が違う。Web2.0のCGMは、コンテンツを自動生成させる仕組みだが、これもプロが制作する作品とは違う。YoutubeにアップされるUGCとプロが制作する作品群も違う。将来的には重なってくる可能性はあるものの、それらを同一のレベルで論じることには、違和感がある。

さらに、この本では、デジタル時代のジャーナリズムに言及していない。マイチャンネルがビジネスの鍵かもしれないが、それがもつ落とし穴については触れられていない。コンテンツをビジネスの視点だけから論じることは、人間の心理から言っても不十分であるし、違和感を感じてしまう。

歴史的に見れば、映画業界に見放されたテレビ業界が、どんぶり勘定で人間関係だけで契約書も交わさずに番組制作をしてきた経緯があるのは事実である。しかし、一番問題なのは、デジタル時代を想定していなかったということである。つまり、テレビでの一回きりの放送だけを想定していたわけである。

デジタル時代になり、マルチユース(ウィンドウ)が可能になった段階で、テレビはどんぶり勘定で再利用が難しいと言われても、はじめから想定外のことだったのである。

逆に、昔の番組をDVD化するときには、当時のプロデューサーの電話一本でOKがでることもある。それがこれまでのギョーカイの慣習だったことも事実だ。

では、どうすればいいのか。私は、大事なことは2つあると考える。
1つは、最初にオールライツで契約を成立させる慣習をギョーカイ内に定着させていくことである。
そして、もう1つは、通信での配信も、放送と同じ「後払い」になるように、総務省と文化庁の早急な調整が必要だと考える。

この2つで、状況は大幅に改善されるように思う。

最後に、この本を買って読むべきかどうかだが、私は、①買ってもいいが、②前半をしっかり読み、③後半は疑問をぶつけながら参考程度にする、のがよいかと思う。そして、テレビの進化は混迷状態であることを理解するのが良い方法かもしれない。

投稿者 matsuno : 22:21

2008年05月10日

盛り上がらない朝ドラ「瞳」

「どんど晴れ」「ちりとてちん」と来て、今度の「瞳」なのですが、今1つ盛り上がらない。

「どんど晴れ」は、朝からドロドロの人間模様で、物語の展開のアップダウンの面白さとともに、ヒロインのインパクトで最後は視聴率24%をたたきだしている。映像も実にきれいで、カメラワークもよかった。

「ちりとてちん」は、師匠と弟子の物語の面白さのなかにも、泣かせるシーンが盛り込まれて目が離せなかった。

「瞳」は、すべてにわたってインパクトがない。視聴率16%をキープしていることが、不思議でならない。あのつくりなら、12、3%がよいところだろう。しかし、それでも16%をキープしているのは、「朝ドラだから」「いつか面白くなるだろう」と見ている人が多いからではないだろうか。ということは、NHK朝ドラは、15%ぐらいの基礎票はあるということか。

朝ドラ見ている世代で、朝から、下品な若者の振る舞いとひどい言葉づかい、ヒップホップダンスを見たい人はあまりいないだろう。瞳の着ている迷彩服に反感を覚える人もいるかもしれない。ある意味、こういうドラマ設定は、NHKでは冒険だったのかもしれない。

最近、このドラマは「崩壊した家族の再生物語」であるということが、すこしずつだが見えてきている。
主人公が、崩壊した家庭の再生のきっかけになるという展開は、「どんど晴れ」「ちりとてちん」と同じ設定ではある。しかし、根本的に、「瞳」の物語は面白くない。キャスティングも狙いはいいが、強引というか、ベテラン陣の中で主人公が浮いている感じがする。

と言いつつも、これから、すこしずつ面白くなるのだろうと期待しながら、あきらめずに見ることにしたい。ただ、何度も、見るのを辞めようとおもった崖っぷちの視聴者であることには変わりはない。

結局、そう思って見ているうちに、盛り上がりがないまま最終回がくるかもしれないが・・・。

投稿者 matsuno : 09:32

2008年05月06日

稚内の初春

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こういう道は、北海道でなければ見られない。


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利尻富士には、まだ雪が残る。


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春は、これから。まだ、芽吹いていない。


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乳牛はもう外で、のんびりと草を食んでいた。


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農家を改造したスローフードレストラン「ミセス・ロビンソン」。


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この羊、実は、放し飼いなんですねー。まさに、スローです。


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稚内は、風力発電に続き、太陽光発電も始まっていた。


投稿者 matsuno : 22:07

2008年05月04日

稚内と松坂大輔の関係

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日本の最北の町・稚内に、現在、ボストン・レッドソックスで活躍している松坂大輔の記念館があることをご存知だろうか。

「松坂大輔スタジアム」

どうして、稚内と松坂大輔が関係あるのか?
答は、松坂大輔の父親が稚内出身で、祖父はまだ稚内在住ということらしい。

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この記念館では、リトルリーグ以来の松坂大輔の記録を見ることができる。
少年時代から、すごいピッチャーだったことがわかる。
そして、甲子園の春と夏の優勝メダルが並べて展示されているのには、さすがに驚いた。

松坂の球速が実感できるというコーナーもある。
ただ、ピッッチングマシンが150キロの球を投げるわけだが、
不思議と実感して感心してしまった。

入場料は200円だから、まあ、一度は訪れてみる価値はあるかも。

投稿者 matsuno : 19:57

最北の春

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東京では、今年はなかなか温かくならないなあ、と感じることが多々あった。
しかし、桜は一気に開花して、春から初夏の雰囲気さえ漂い始めた今日この頃である。
「春」を実感するヒマもなかった。

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しかし、最北の町・稚内で、やっと春を実感することができた。

ツクシが、なんと群生しているではないか。それも市街地のいたるところに。
稚内は長い冬が終わったばかりで、桜もこれからだそうだ。
それでも、例年よりかなり早い開花になりそうだという。
地球温暖化の影響なのだろうか。

投稿者 matsuno : 18:49