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2007年11月13日

復帰前の沖縄の医療

クララさん(著者をそう呼ばせていただく)の文章の中で、沖縄が復帰前は、医療保険がなかったと書いてあった。だから、街中の薬局が市民の頼みだったそうだ。

確かに、日本は国民皆保険である。しかし、米国は基本的には企業の医療保険である。低所得者と高齢者のための、メディアケアとメディケイドという国家が関与する保険はある。しかし、基本的には、企業が運営する医療保険に入る必要がある。大きな会社に勤務している場合は、会社が保険をかけてくれるが、そうでない場合は自腹だ。だから、健康保険に入っていない人も多い。

それに、歯医者は別なのだ。基本的に米国人で歯科の医療保険に入っている人は非常に少ない。これには、私も驚いた。日本の健康保険は、歯科も含めて適用されることは、実は大変ありがたいことだ。

私が米国留学中にみた公立病院の光景は、ひどいものだった。頭を怪我して、すぐにでも手術が必要な患者も、保険がないからと廊下に放置されているのを見て、すごいショックを受けた。

私はアメリカ政府からかなり良い保険をもらっていたのだが、それでも病院に行くのはいやだった。一回だけ風邪をひき、1週間ほど寝込んだことがあった。扁桃腺がはれて、「これは抗生物質を飲まないとだめかも」と思い、病院にいったのだが、「予約がない」と診療は受け付けてくれなかった。日本のように、保険証だけ握り締めて病院にいけばなんとかなるというものではない。

とにかく、不便なのだ。だから、結局、薬局に多くの人が行くことになる。

アメリカの薬局で売られている薬は、実は日本人にはとてつもなく強力である。2錠と書いてあったら、1錠でいいかもしれない。薬局で風邪薬を買って飲んだが、これが強力で、丸1日眠り続けた末に、完全に治ってしまった。

私が通っていたハーバードメディカルスクールの病院群は、世界最高級だったが、そこには勉強以外でお世話になることはなかった。良かった。外国では、健康第一である。

投稿者 matsuno : 2007年11月13日 15:11