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2007年09月29日

「どんど晴れ」

「どんど晴れ」が終了した。

朝ドラは、「ちゅらさん」以外は、あまり見たことがなかった。「ちゅらさん」は、沖縄が半分舞台なので見ていたのだが、途中からはまってしまった。やはり、物語の面白さと主役のすがすがしさ、この殺伐とした現代における癒しがあったからだろうか。

「どんど晴れ」は、たまたま第1回から見た。それも、主役が沖縄出身だったから。しかし、舞台は盛岡と横浜だから、途中で見なくなるだろうと思っていたら、なんと、全編見てしまった。

http://www3.nhk.or.jp/asadora/dondo/index.html

なぜだろうか。朝ドラらしくないどろどろした部分はあるわ、物語は昨今のM&Aはあるわ、結婚式の日に大女将は亡くなるわ、とんでもない展開。いつのまにかはまっていた。毎回最後に出てくる「どんど晴れ」は、かかさず見た。だから、最終回のラストの「どんど晴れ」の場面、そして、CGの本が閉じるところはよくできていると思った。

脚本は、小松江里子。TBSとかなり多くの仕事をしている。旦那がTBSにいるからか。

最終回に、柾樹に「この桜を見上げると、いつも寂しい気持ちがしていた。けど、夏美に出会って笑顔で見上げられるようになったよ」といわせるあたりが、うまい。

(ただ、柾樹(内田)のしゃべり方はいまいちだったが)。

脚本がよくできていただけでなく、演出やカメラワークがうまい。一回見た後に、音量を小さくしてカメラワークやカット割りをこれだけ何回も見たドラマは珍しい。絵がダイナミックだった。

今回の主役を務めた比嘉愛未は、完全に夫役の内田朝陽を食ってしまっていた。それだけ、比嘉愛未という新人女優の素質の素晴らしさがにじみ出たということだろうか。

草笛、宮本、長門という大俳優の演技のうまさも、あらためて知った。やはり、うまい。キャスティングをしたプロデューサーのセンスもいい。

東北を舞台にするというのは、かなり難しいのではないかと思ったが、今回のドラマで岩手や盛岡のイメージは大きくアップしたような気がする。さんさ踊りもいつか見に行きたいものだ。さんさ踊りに、実際にキャストを出演させるあたりは、かなりの腕前だった。(観客席の場面は明らかに別撮りだったが・・・)。さんさ踊りの場面の挿入は、ドキュメント的な手法だから、実にリアル感があった。うまいねー。警備が大変だったのではないだろうか。

感激した場面はたくさんあったが、個人的に一番感動した場面は、遠野の回。柾樹が行方不明の父親に再会する場面。遠野物語と宮澤賢治の世界があちこちにちりばめられていて、映像的にも美しかった。

全編を通して見ると、限りなく寂しい男・柾樹が、すこしずつ幸せになっていく展開でもあった。

4月以降、このドラマでなんども元気づけられた。「ちゅらさん」以来のよくできたドラマだと思った。忘れていた日本の良さも、あらためて思い出させてもらった。

ゼミ生からも、いつの日か、NHKの朝ドラを制作するような人物が出てきて欲しいものだ。日本全国の人を、朝から勇気付けるドラマを作れるような人物が・・・。

「どんど晴れ!」

投稿者 matsuno : 2007年09月29日 21:34