1、現代におけるメディア研究
1)表現活動とメディア・リテラシー教育
これまでのメディア研究が、光を当てることができなかった 、「実際に映像制作してみることで何が見えてくるのか」に注目しています。メディア・リテラシーという言葉がブームになりましたが、その概念は多岐にわたっています。この研究室では、実際の映像制作活動、上映活動、地域のCATVにおける放送活動、Web配信活動が、制作者や視聴者のリテラシーにどういう影響を与えるのかについて心理学的に研究しています。学生たちは皆、実際にドキュメンタリー、短編映画、CF、PRビデオを制作することによって、自らの総合的な能力開発も目指しています。また、全国の地域で市民やこどもたちといっしょに活動しています。
(2)コンテンツ制作、CGMを使った地域情報化と地域活性化
デジタル技術の進歩により、高画質で安価なカメラが普及し、編集ソフト入りPCで簡単に映像コンテンツを制作できるようになりました。このため「市民メディア」が全国で誕生し活動を開始しています。この研究室でも、東京・多摩地区で活動している他、これまで北海道稚内市のNPO「ムーブ・ユー」、沖縄県那覇市のNPO「調査隊おきなわ」と共同で、各地域で活発なメディア活動を行ってきました。こうした活動が地域の活性化にどういう効果をもたらしているのかについて、現在調査研究を進めています。
2、ジャーナリズムの研究
身近に転がっている社会問題、社会現象を複眼的に捉えて、ドキュメンタリー、写真などの映像ツールを使ってアプローチしています。
3、社会倫理と心理学
デジタル家電、情報家電、動画携帯電話、ブロードバンドなど、メーカーはどんどん新しいメディアを開発し生産しています。こうした技術革新と製品の普及によって、我々の社会的行動は大きく変化しています。また逆に我々もそれらの製品を使ってメーカー側が予想しなかった行動を取るようになったりしています。このデジタルメディアと人間行動の相互作用のメカニズムを探ることも、この研究室のテーマです。
4、生命メディア論
この研究室では、映像というツールを使って「心」を描く試みをしています。そのことがもつカウンセリング的効果について研究を進めています。また、「媒介」そのものについての意味についても研究対象にしています。
5、地域メディアと市民メディア研究
デジタル時代に活発化してきた地域における市民のメディア活動について研究しています。
ゼミ生たちが制作する「多摩探検隊」も、こうした市民メディア活動の1つで、新しいWeb2.0の技術を使って、最先端のモデルを構築しようとしています。